森をつくる>知足の森

森林整備+環境教育の実践

 2015年4月から始めた、相模湖与瀬にある建長寺派長福寺さん所有の森での活動は、「知足の森」というプロジェクト名で活動することに決まりました。本会3つ目の活動フィールドになります。

 「知足」とは吾唯知足(ワレタダタルヲシル)という言葉に由来があります。足りていることを知る、この禅の言葉にさらに2つの意味を込めています。一つは現代人が物質的な豊かさばかりを追求してきた反省、今一度、足元に目をやり、地に足のついた生活をしていきたい、という環境教育の視点です。環境問題や資源の枯渇、もう物質的には充分足りていることを知るということ、これ以上の経済至上主義では地球がもたないという考えです。もう一つは本会の活動の中心である森林整備の視点です。我々がどんなに計画しても、作業しても、森を思い通りに育てることはできません。天候や災害、害虫や鳥獣害にあうかもしれません。それでもそこにある森を受け入れなければなりません。そして森づくりは、ただそこにいれば老若男女が活動できる、楽しめる ものだと教わったことがあります。出自や性格やキャリアなど森では関係なく活動できます。必要なものは全て最初から持っている、足りていることを知る、あるがままに受け入れる、これも禅に通じるところがあると考えています。この3つの思いをこめ、若者の森づくりとして活動するのが「知足の森」です。

 活動は、スギ、ヒノキの手入れがされていない放置人工林の把握と作業、また20年ほど前に広葉樹を皆伐したあと、萌芽更新が進み、放置されている斜面の整備があります。いずれも境界線もあいまいで、森林所有についても手書きの地図を頼りにしています。
 そこで、作業上必要な境界線を確認するために、ハンディGPSとインターネット上のwebアプリケーションであるArcGISを用いる取り組みも始めています。この取り組みを広げることで周辺所有者とのコミュニケーションを図り、周辺の放置林の整備も計画していこうと考えています。これらの活動を若者が中心となって行うこともこの森づくりの特徴です。