間伐材を活用したSTEAM教育の取り組み
2020年より始まった東京学芸大Explayground推進機構のラボの一つであるGREEN TECH ENGINEER LAB(GTEラボ)との協働プロジェクトでは本会の間伐材を活用しています。地球環境部、GTEラボの中高大学生が間伐した材を搬出し、地元の方に製材、乾燥いただき、東京学芸大学小金井キャンパスに持ち込んでいます。ここには住友林業が同大に寄付し、Explaygroundの活動拠点となっているCLTcomboという研究棟があり、中高大学生が間伐材を加工する場となっています。
ここで彼らに課せられたミッションは「自分たちが間伐した材を使うこと」「社会・問題解決につながる製作物を作る」ことです。このCLTcomboには本会が持ち込んでいるプレーナーやスライド丸のこ、インパクトドライバーがあり、さらに若草研究室という施設にはExplaygroundがクラウドファンディングで導入したShopBot Desktop MAXがあります。これらのデジタルファブリケーションを使いながら間伐材の活用に取り組んでいます。この活動は、近年話題となっているSTEAM教育として取り組んでいます。STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育です。木工の活動にデジタルファブリケーションを加えることでSTEAM教育を実現しています。
このように制作物は基本的に、地域などからのリクエストに応じて行っています。自分で使う棚を作る、のではなく、誰かがどこかで使うもの、誰かのためになっていることが基本です。一方それは求められているクオリティに達しているのか、安全性は担保されているのか、といった妥協が許されない制作でもあり、緊張感があり、しかし、達成感がある体験となっています。
またこれらの活動の発表、報告として、「SDGsクリエイティブアイデアコンテスト(出展作品はこちら)」や「STEAM JAPAN AWARD 2021(最終選考進出)」などにも取り組んでいます。
