森をいかす>間伐材の活用

嵐山の間伐材を保管、乾燥する伝統工法の仮置き場

 2013年より始まった、間伐材の乾燥小屋づくり。クギやネジを使わない伝統工法を採用しました。地元の大工さんのご指導のもと、まずは「整地」から始めました。次に基礎ブロックの位置出し、固定という精密な作業。ここがずれてしまうと全てがずれてしまう作業。さらに柱を準備していきました。精密さが要求される作業だけに大工さんの指導のもと作業は慎重にも慎重を期して進められました。手ノコで材を切る感触は心地よい。しかし、気をつけないと墨付けのラインから反れてしまう。しかも角材ではなく丸太材なので、表を正確に切ったと思っても裏側に付けたラインからずれる場合がままある。釘を使わない伝統工法の難しさです。そしてついに柱と梁が経ちました。ここまでなんと3年、月1回のボランティア活動ですので進捗はどうしても、ということがありますが、まさに着実に一歩ずつ、完成に近づいています。
 そして2017年2月についに設計していた3本の柱と梁が完成しました。続いての屋根工事は、45㎝間隔で垂木を左右に築き、野地板の貼り付けは体重の軽い大学生数人が担当するが、作業に慣れるのも早く、あっという間に取り付けることができました。さらに防水シートを購入し貼り付けました。ここまでくると小屋らしくなってきました。当初はクギを使わないとしていましたが検討の結果、屋根の固定にだけ使用しました。また、屋根の仕上げは間伐の度に集めたスギの樹皮貼って完成を目指す予定でしたが、乾燥小屋としてはスギ皮を貼らずとも機能しているため、後々貼る事とし、森から間伐材を搬入し始めました。また同時に雨除けとなっているため、間伐材の簡易製材も雨が降っても作業できるようになりました。

 最後に屋根下の破風(風の侵入を止める三角形の場所)に板で塞ぎ完成させてことができました。乾燥小屋長年の夢が叶った貴重な場面です。丸太材の皮むきから始め、ホゾの切り出し、ノミによるホゾ作りによりすべて手作りです。2018年2月の完成まで約5年間、参加してくださった多くの方の手による傑作であることは言うまでもなく、参加するメンバーにも変化がありながらも完成させることができたことは時代を感じさせるものでありました。