森をいかす>森の積み木の活用

間伐材から製作された3万個の積み木

   間伐材の有効活用の一環として、間伐材の積み木を制作し、イベントなどでの啓発活動、介護施設、教育機関へのレンタル、また販売も行っています。レンタルのご要望はこちらから、販売についてはこちらのウェブサイトをご覧ください。(外部サイトへ移動します)
 この積み木は地元の工房や福祉作業所の方と協力しながら一つ一つ手作りされています。また教育機関との連携ではレンタル用3万個の積み木でのイベントで多くの教育的成果をあげています。

様々な主体と連携したイベントを実施

 本会の積み木には3種類の形しかありません。しかし、立方体4個と板形3個が同じ形になっていたり、台形と立方体が同じ高さになっているなどのユニークな特徴により、無限の可能性をもっています。相模原市民さくら祭りや同環境まつりでの積み木広場では多くの子どもたちが自分たちの想像力で思い思いに積み上げていきます。子どもたちが夢中になり、木の持つやわらかさやあたたかみを肌で感じてもらえる企画になっています。

 さらに森林問題をアピールする企画として、大学等研究機関、企業、行政に加え、中学校などとも連携し様々なイベントを行っています。例えば、アンコールワットの研究で世界的に有名な上智大学アジア人材養成研究センターとの協働では、同大のオールソフィアンズフェスティバルをはじめ、国連大学GEOCでの「自然と文化がある幸せを次世代へ」というイベントで、中学生とともにアンコールワットを制作しました。一線の研究者による指導により中学生がアンコール遺跡に忠実に積み上げていきました。また、東京駅八重洲北口キッチンストリートで行ったイベント「間伐材の積み木で東京駅舎をつくろう」では、多くの来場者とともに復元された東京駅を完成させました。他にも相模湖嵐山の森がある相模原市に研究拠点があるJAXA相模原キャンパスの方にご指導いただいて制作した工学実験機「はやぶさ」(イベント名:宇宙と森のコラボレーション)や相模原市で有名な「小倉橋」など地域と連携した制作も行っています。



 いずれのイベントでも積み木を積み上げるための設計図はありません。イベントの主体である中学生たちが写真や設計図などの図面をもとに一から組み上げていきます。積み木は限られた種類、個数しかないため、その建築物に「見える」ためにはどうすればいいか、想像力をふくらませ、仲間で相談し、ときに悩み、ときに崩してしまい一から作り直したりしながら一つの完成形を目指していくというのも積み木の大きな魅力です。何日もかけアンコールワットや東京駅が完成したときの達成感や充実感はここでしか感じられないもののようです。